概要
知識基盤社会において教育の情報化を推進することは今日の重要な教育課題の一つであり,東京学芸大学と小金井市・小平市・国分寺市の3市教育委員会・学校とが連携協力してその課題に取り組むために,「東京学芸大学・3市連携IT活用コンソーシアム」を組織して,平成16年度より活動を始め20年目に至っております。
目的
本コンソーシアムの目的は,
①3市及びその周辺地域の公立学校における情報通信技術(IT)を用いた教育の推進
②東京学芸大学における情報教育に関する教育実践研究の推進
③3市の教員と東京学芸大学学生に対しITを活用した実践的指導力の育成を図ること
など,教育の情報化を推進し,広く学校教育の発展に寄与することです。学校の現職教員や保護者に対し,教育の情報化や情報モラル教育に関する研修会等の開催,学校におけるITを活用した授業計画策定に関する支援や機器導入の技術支援,情報教育関連の環境整備等を行っています。教員の授業実践においては,機器操作の支援や授業記録作成に学生も参画し,実践的な学習機会を提供しています。
活動
コンソーシアムの活動として,平成16年度は「教育用コンテンツの活用・高度化事業」の委託事業(文部科学省),平成17年度は「情報モラル教育実践モデル校」(東京都教育委員会)としての実践授業,平成18年度には「子どもの安全に関する情報の効果的な共有システムに関する調査研究」(文部科 学省委嘱事業)なども事業展開しました。また,平成18~22年度は Intel® Teach プログラムによる現職教員対象の夏季研修会を開催し,ITを効果的に活用した授業づくりとその実践にも取り組みました。平成24年度は,文部科学省の「教員の資質能力向上に係る先導的取組支援事業」の委託事業として,「ICT 活用による小学校英語の授業力向上のための取組―大学と地域の学校とが連携・ 協働した教員養成と教員研修―」に取り組んでいます。
また,これまで8回のコンソーシアム主催による「教育フォーラム」では教育の情報化に関わる講演や研修成果報告を広く行ったほか,国際的な発表の場での教員による授業実践報告,海外教員との国際交流などを通して,教育の情報化に対応した教員の指導力向上にも努めています。